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ミステリー、ヒューマンストーリーが好き

Aではない君と

おはち評価 ⇒ ★★★★☆  (4.0)

『Aではない君と 薬丸岳

少年犯罪について考えさせられる本でした。

思春期における親の教育・家庭環境は

とても大切なものだと痛感しました。

 

★あらすじ

殺人者は極刑に処すべきだ。親は子の罪の責任を負うべきだ。周囲は変調に気づくべきだ。自分の子供が人を殺してしまってもそう言えるのだろうか。読み進めるのが怖い。だけど読まずにはいられない。この小説が現実になる前に読んでほしい。デビューから10年間、少年事件を描き続けてきた薬丸岳があなたの代わりに悩み、苦しみ、書いた。この小説が、答えだ。

殺人者は極刑に処すべきだ。親は子の罪の責任を負うべきだ。周囲は変調に気づくべきだ。
自分の子供が人を殺してしまってもそう言えるのだろうか。

 

✍️

事実の裏には隠された真実があります。

非常に深い内容でした。

自分が加害者の親であればどうだろうか、

また被害者の親の立場であればどうだろうか、、、

 

「物事のよし悪しとは別に子供がどうして

そんなことをしたのか考えるのが親だ」

 

何か起きてからでは遅い。直接親に話せなくとも

SOSはだしていることが多いと思います。

父、吉永の事件後の葛藤は本当に人間心理の的を

射ていることが多く、色々な感情がわきました。

実際、事件が起きて親の立場であれば

自分自身の社会的な立場を優先してしまいそうにも

なりますが、離婚しているにも関わらず

親としての使命を果たそうとしている父の姿は

勇気があると思いました。

 

罪を犯した当人も少年犯罪は更生が目的といえども

ネットが普及している現在、名前を検索すれば

前科はすぐにバレてしまいます。

自分の犯した罪としっかり向き合い更生するのも

大変な苦労だと感じますが

それを乗り越えていくことも大切だと思います。