神様からひと言
おはち評価 ⇒ ★★★★☆ (4.0)
『神様からひと言 萩原浩』
最近、ミステリー小説ばかり読んでいたので
久しぶりに違う系統の小説を読みました(^ ^)
★あらすじ
大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
✍️
所々で声に出して笑ってしまう程、面白い場面がありました。
序盤、この主人公大丈夫か…と心配になりましたが
徐々に成長していく姿が頼もしかったです。
会社組織というものは多かれ少なかれどこにでも
不正や偏った方針はあるけれども
生活の為、家族の為、間違いを正すことなく受け入れ
働いている人がほとんどだと思います。
仕事のスタンスとは人それぞれで真面目に働きすぎるのも
バカらしく思えてくることもありますよね。
この作品はユーモアをたっぷり交えつつ
少々肩の力を抜いてストレスなく働くコツを教えてくれます。
主人公が異動する「お客様相談室の直属上司」というのが
最高にいいキャラですよ。
現実に会社に存在すればクビかもしれませんが…笑
まあそれも本の中だからこそ楽しめるのかな!
サラリーマンに勇気を与えてくれる作品ですが
主人公は結婚しておらず、まだ若いので
読者の年齢、環境、置かれた立場で感じ方は
変わるかな〜といった作品です(^^)